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タイで働く親を持つミャンマー人たちの運命

タイで働く親を持つミャンマー人たちの運命

ミャンマー人のタイ出稼ぎ労働で、農村部では両親不在が深刻な問題となっている

ミャンマー南部の州、カレン州(現在:カイン州)にはほとんど仕事がありません。その為、村人たちは隣の国タイへ就職口を探しに行かなければなりません。働き盛りの男性や子供のいる女性はタイで働き、祖父母たちがその代わりに残された子供たちの世話をする必要があります。農村地帯の広がるミャンマー東部でも同様の問題に直面しています。130世帯650人の暮らす小さな村落アナンピンコーンでは、3分の2の大人がタイに出稼ぎで留守にしています。タイの一ヶ月分の賃金は、ミャンマーでは1年間分の給与に相当します。一度タイに出稼ぎに行った村人はその後、その村で暮らすことはありません。数ヶ月に一回、子供や両親に会いに戻って来ては、経済的理由から、また来た道であるタイへ引き返していきます。親たちは自分の子供をタイへ連れて行くことはありません。また、タイで家庭を持ち、タイ人との間に子供がいるもいる親もいます。

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ミャンマーの取り残された村落

村落のアナンピンコーンには診療所もなく、158人の子供が参加する小学校があるのみです。彼らの両親の多くがタイへ出稼ぎに行ったことが、この村の子供達に大きな影響を与えています。イギリスの慈善事業団体であるAgeインターナショナルとそのパートナーヘルプエイジは、このような残された高齢者である祖父母や子どもたちをサポートするために、無担保で小額の融資を行う貧困層向けの金融サービス、マイクロクレジットをミャンマーの村に提供しています。団体は子供達の責任者である高齢者の村人たちにヤギやアヒル、豚などを飼育することを推奨し、やがては彼らが自立して、自分自身で生計を立てられることを目標に活動しています。
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家を建てるためには、約80万kyatチャット(6万ドル)がかかります。すべての建設資材を購入する余裕があれば、家は2ヶ月で完成します。

両親がタイで働くミャンマー人の生活

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孫の助けを借りて自分の水田の収穫をしています。彼らの娘、写真に写っている子供の母親は、6年間タイで生活しています。彼女はメイドとして働き、彼女の夫は鉄工場で働いています。彼女はすぐにでも帰りたいと考えているが、彼女の夫は子どもにより良い環境で教育させたいと考えている為、賃金で勝るタイに滞在しています。
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ダウ・リーポー(85歳)は村で最も年老いた女性です。彼女は2人の孫娘を養っています。彼女の娘で2人の孫娘の母親はタイで働いています。父親は早くに亡くなってしまいました。

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彼女は彼が1歳の頃から、母親に変わって、娘の子供の面倒を見ています。彼の両親は10年以上もの期間、タイで働いています。彼女は約一年前に彼を残し、次は3、4年後になるかもしてません。
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彼女がタイへ出稼ぎに行ったのは17歳の時でした。彼女は第二子を出産するために、最近、村に戻って来ました。彼女は2人の子供を残して、またタイに戻ります。次の再会は末っ子が2歳、3歳になってからになります。

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彼らが抱えている子供達の母親は6年前から村に戻って来ていません。タイで生まれた2人の子供はそれ以来、祖父母に育てられています。彼らは彼女がタイから送ってくるお金で土地を買い、ガムの木を育てています。
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ミャンマーからの出稼ぎ労働者は年々、増加しており、中には奴隷に近い、労働条件で働かされています。彼らは主にエビ養殖場、養鶏場、衣類工場、建設現場や一般的な漁業など、普通のタイ人ならやらないような仕事も法的な賃金以下で違法に従事させられます。
海外出稼ぎミャンマー労働者の公式記録は約47万ですが、不法入国者が含まれる場合、数字は数百万と推定されています。

参考:The Nation Thailand

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