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ムエタイ、K-1王者のブアカーオが中国で再戦を受け敗北した裏事情

ムエタイ、K-1王者のブアカーオが中国で再戦を受け敗北した裏事情

ムエタイ、K-1で絶対的な王者に上り詰めたブアカーオ選手、タイ国民なら誰もが知る所の世界ミドル級で伝説のキックボクサーは今も変わらず勝利を重ねてきた。ブアカーオ選手のこれまではこちら

格闘技ブームが落ち着き、今では当時程良いイベント(格闘家にとっての職場)が残っていないのが実情で、ブアカーオ選手も228勝24敗12分、2009年のK-1 World MAX決勝でアンディーサワー選手に負けて以降、2016年まで44勝2敗。どちらの試合もノックダウンを取られたわけではない。

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パタヤで開催されたK-1 World Max 2014 World Championship

タイの英雄が世界のあらゆる戦いを勝ち抜いて凱旋した最高の舞台、K-1 World Maxパタヤは地元開催に湧くタイ人が会場を埋め尽くした。ブアカーオは順調に決勝まで勝ち上がったが、ルール改正により首ずもう状態になるとレフェリーが止めにはいり、近距離でのムエタイ技がクリンチに防がれやすい状況が続いていた。

大金が掛かった賞金を奪い合う決勝戦だからこそ、相手のEnriko ケール選手はルールを利用して試合を上手く進めていく。昨年、ブアカーオに判定で敗れているため何が何でも勝ちたいという気持ちが伝わる試合の巧みさだ。

それでも自力で上回るブアカーオが有利に見えた第3ラウンド終了時、ブアカーオ選手は突然「棄権」を宣言して、優勝をケール選手にあっさり譲ってしまったのだ。この裏には、ルール改正で上手く立ち回れていないこと、タイ地元開催のため有利に働く暗黙のジャッジ、決勝戦の加熱するギャンブル問題に苛立って、何も言わずにリングから立ち去った。

 

中国で仕掛けられたブアカーオ選手が負ける罠

今回、ブアカーオ選手が出場したのはWu Lin Feng World Championship 2016という中国資本の格闘技イベントで、昨年の同大会にも出場したブアカーオ選手は、2階席まで満員に近い会場でYi Long選手と初顔合わせして勝利している。

このときの大会は、レフェリーが外国人(公正なジャッジのため雇っている)であり会場も人が十分に入っていることから運営は順調だったように見える。魔裟斗選手と激闘を繰り広げ、K-1では一枚上手だったアルバートクラウス選手も当初はレギュラー参加しており、Woo Lin FengはWLFとして世界でも有数の格闘技イベントを目指していたことが伺える。

さて、それではいよいよ、問題の試合動画をご覧いただきたい。

2016-11-5 Wu Lin Feng World Championship 2016 メインイベント Buakaw 0 – 3判定 Yi Long

試合の印象は人それぞれあるので何も申し上げることはないが、レフェリーに不審な点があるのは共感して頂けるだろう。両選手が接近すると早めにブレイクを掛け、やたら選手のグローブ、パンツなどをチェックしている。

ブアカーオ選手はレフェリーに早く試合を再開するよう声を上げるシーンが見られる。あのパタヤ大会のように、中国地元有利のジャッジが今度は負ける側の立場で身に降りかかろうとしている。早くノックダウンを取って明確な勝利を収めたいブアカーオ選手の狙いちとは裏腹に、打たれ強さだけは世界一かもしれない相手選手のYi Longは手数とプレッシャーでジャッジに自分が有利であることをアピールする試合になった。

レフェリーの時間稼ぎか、不審な中断を繰り返しながら最終ラウンド終了のゴングが響き、試合は判定となるのだが、ここから先は中国が自国のヒーロー再戦で勝利!の話題作りのため、セレモニーが始まったと言ってもいいほど中国びいきの空気だ。

会場に人が少ないことを隠すため、あの手この手でごまかしている様子も隠せていない気がするのは、私がパタヤびいきなだけだろうか。

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