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タイ、第4次産業革命の大規模導入を表明

タイは途上国であまり見られない問題に直面しています。国の貧困率を大幅に下げる要因になった人口増加が抑制されはじめ、高齢化問題や労働人口不足に悩まされ始めています。

最近の全国規模の調査によると、タイにある企業の4分の1が雇用が不足していると報告しており、新規採用者数に限って言えば23%の労働者不足が生じています。これは、過去10年間で平均1%程度の失業率というタイに望ましくない現状です。この問題は、工業をはじめとする第二次産業で深刻となっており、タイの成長を維持するには約60万人の労働力が必要と見られています。

タイ企業は近隣諸国から安い賃金の労働者を募集してきましたが、出稼ぎ労働者についても生活水準、賃金が向上せざるを得ない状況となっており、そのような企業は持続可能な解決策を模索しています。

thailand4-0

インダストリー4.0と呼ばれる世界的な第4次産業革命は、

労働力不足に対処し、国家の生産力を増やす方策として期待されており、タイ政府は「タイランド4.0」というスローガンで観光も含めた産業施設のIoTへの取り組み強化を掲げています。投資委員会(BOI)に支持される大手メーカーは、工場内の機械が生産プロセスを監視して管理するサイバー・フィジカル・システムにより生産決定を行うスマート・ファクトリーに移行しました。

タイは、中国に次いで世界第2位のコンピュータハードドライブ生産国であり、世界のHDD生産量の約40%を占め、毎年120億ドル以上の輸出を行っています。シーゲート・テクノロジーというタイの多国籍企業が投資して開発したシステムを組み込んだ工場では、ハードドライブを24時間体制で稼動させ、インターネットで完全に工場のオペレーションを管理できます。

Industry 4.0は工場に無限の変化をもたらします。タイのソフトドリンクメーカー、Ichitanはクラウドを介して取得した販売データに基づいて出荷するパッケージの数を自動的に決定する完全自動化倉庫を採用しました。

第4次産業革命の中核となるIoTシステムは、インフラ、治安や政治的な問題も含めてまだ導入には早すぎる低賃金国については議論の余地があります。第4次産業革の波を受けた直接投資の競争は、タイのように確立された工業基盤を持ちながら比較的低コストの市場で激化しそうです。

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