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タイのワチラロンコン新国王が受刑者15万人に対し恩赦を与える

タイの新国王となったワチラロンコン・ラマ10世が即位後、国王としての慈悲を国民に示す初めての機会となる大規模な恩赦を発表した。現在、タイの刑務所に収容されている囚人の数は32万1347人にも上り、その中のおよそ7割は麻薬関連犯罪で刑務所に収容されている者だという。今年10月に死去したプミポン前国王も毎年、服役している受刑者に対し恩赦を与えていたと言われているが、今回のワチラロンコン新国王が与えるとされる最大15万人にも上る受刑者への恩赦は前例がない規模となる。恩赦の対象は、王室を侮辱した不敬罪や薬物犯罪による受刑者、障害や深刻な病気を抱える受刑者などが主となる。また、恩赦を受ける受刑者は年齢、刑の重さ、受刑期間、行動に基づいて減刑、釈放の判断が下されることになるという。この判断基準に沿って、およそ3万人が釈放される見通しであることをバンコク・ポスト(電子版)は報じている。その他の恩赦を与えられる受刑者は減刑措置などがとられる見通しになっている。

12月1日にワチラロンコン新国王が即位して以来、不敬罪などの刑罰が厳格化されたという声も一部では囁かれているものの、今回の措置はそれとは大きく異なるものとなった。12月7日には、英BBCのタイ語ウェブサイトに掲載されたワチラロンコン新国王の経歴が不敬罪に当たる疑いがあるとして、当局にBBCを捜査するよう指示したと、プラウィット副首相兼国防相が明らかにしたことをロイター通信は報じている。タイの法律では、不敬罪は重大な犯罪であり、有罪の場合、3年から最大15年の禁固刑が科せられる可能性がある。以前から国内外(特に国外)で、表現の自由が抑圧されているとの懸念が広まっている国タイは、不敬罪と恩赦により、飴と鞭を巧みに使いこなす国であると、言えるのではないだろうか。

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