Home / タイ / バンコク / 「ゼロドルツアー」摘発後の訪タイ中国人観光客数の動向
タイのテレビThai PBSで放送された実際のゼロドルツアーの様子
Thai PBS |タイのテレビThai PBSで放送された実際のゼロドルツアーの様子

「ゼロドルツアー」摘発後の訪タイ中国人観光客数の動向

中国人観光客をカモにした「ゼロドルツアー」は昨年、タイのメディアで大きく取り上げられた。旅行業法違反などに問われた「ゼロドルツアー」とは、中国とタイの旅行関連企業が結託して、タイでの旅行費(宿泊費、食費、ツアー費用など)無料をうたったタイ観光バスツアーを主催することで客を呼び込み、ツアー参加者をタイ滞在中に宝石店、土産物店などに連れて行き、高値で商品を買わせる詐欺手法。これがタイを訪れる中国人の激減につながったと言われているが、2016年が終わってみると、タイを訪れた中国人観光客はタイ政府観光庁(TAT)の公式記録で8,757,466人(2015年7,886,136人)を記録し、前年比約11%増であった。2012年以降、訪タイ外国人旅行者数で中国人は毎年1位を継続している。

この「ゼロドルツアー」と呼ばれる無料観光バスツアーが取り締まりの対象となるまでには、それほど時間はかからなかった。2016年9月13日、中国の旅行会社と組んで「ゼロドルツアー」を主催し、莫大な利益を上げていたバンコクの大手旅行会社OAトランスポートの会長やその側近が資金洗浄取締法、旅行業法などの違反容疑で逮捕される事件が発生した。「ゼロドルツアー」の実態が明るみになったこのニュースはタイ、中国両国のマスコミに大きく取り上げられ、社会に大きな衝撃を与えた。これにより、2016年の第3四半期(10月〜12月)には訪タイ中国人旅行者の数は大きく減少した。しかしその後は、警察当局による「ゼロドルツアー」の摘発強化や政府の観光イメージ回復のための活動が功を奏し、じわじわと中国人観光客がタイに舞い戻り、2017年に入ると「ゼロドルツアー」は中国人にとって過去の遺物となった。2017年の1月から3月の訪タイ中国人観光客数は2,439,076人を記録し、中国人にとってタイは未だに旅行先のファーストチョイスになっている。

「ゼロドルツアー」を最も有名にした事件

2016年3月24日から8月31日にかけて、バンコクの大手旅行会社、OA交通株式会社(OAトランスポート)は福安旅行社と組み、中国人に対してタイ観光バスツアーを無償で提供するサービスを導入した。OA交通株式会社(OAトランスポート)は家族経営の旅行関連会社に中国人ツアー客を連れて行き、市場とはかけ離れた料金で商品を売りつけ、利益として得た分の30~40%を中国のツアー会社に、3~5%をツアーガイドに手数料として支払っていたという。タイ資金洗浄取締局(AMLO)は2016年9月9日、OAトランスポートが所有する大型バス2000台、銀行預金、現金など合わせて47億バーツ相当を差し押さえ、9月13日、資金洗浄取締法、旅行業法などの違反容疑で、OAトランスポートを経営する一家3人を逮捕した。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です