クルンシー銀行のチーフエコノミストによる今後のタイ経済の成長率予想
タイ国民の世帯ごとの購買力の回復は、3.2%という今年の経済成長目標を達成するために必要不可欠であることを、タイ全国ニュース局(NNT)は述べています。
クルンシー銀行のチーフエコノミストSomprawin Manprasert氏はタイ人家計の世帯当たりの購買力は年間で約8,000バーツから12,000バーツの上昇を記録していることを報告しています。全体的な社会保障の改善、観光収入の増加、農産物価格の是正、前政権の「最初の車プログラム」による債務の削減が世帯当たりの購買力の増加につながっていると述べました。低所得者のインフラ投資と政府の加速的な支援を組み合わせることで、銀行はタイ経済が2016年は3.2%、2017年では3.3%の経済成長が見込めることも伝えています。
クルンシー銀行のチーフエコノミストであるSomprawin氏は「政策金利はタイの通貨の価値が平均35.2バーツ(対米ドル)で推移している限りは次の年の終わりまで変わらない可能性が高い。タイの輸出は年間2%の収縮になる見通しで、低迷回復に苦労している。また、タイ経済も世界経済の周り、特に中国における不確実性だけでなく、家庭では政治的移行に起因する変動に脅かされているので、楽観視は出来ない。」と最後に付け加えています。
出典:Thai PBS