パタヤとホアヒンの人気観光地間を就航する新しいフェリーサービスがついに2017年1月1日、運航を開始するという。従来は車で道路を走るしかなかったパタヤ、ホアヒン間をフェリーで移動するサービスは、タイ市民や旅行者にとっての新しい交通手段になることが期待されている。(パタヤとホアヒン間は以前、少人数向けのプライベートフェリーが運航されていたが、2011年に休止されている。)この新たに運行されるフェリーサービスは、バンコクの南東150kmに位置するパタヤと首都の南西200kmのホアヒン間をフェリーで直接結び、道路で5時間掛かる道を航路を使って2時間に短縮できるという。
今年8月にタイ政府海洋局は記者団の質問に対し、パタヤとホアヒンの間のフェリー運航サービスは、新たな港を建設する必要があるため、2020年までには稼働しないと述べていた。また、当初このフェリーサービスは政府により運営される予定であった。しかし、その後当局はこの事業に関心のある投資家や民間事業者を招待し、パタヤとサタヒップを覆う東海岸からチャアム、ホアヒン、プランブリーを覆う西海岸を繋ぐフェリーサービスを運航する権利の入札を行った。同局は今年8月9日に入札を開始し、9月30日に勝者を発表した。入札に勝利したロイヤル・パッセンジャー・ライナー社には船舶認証ライセンスを含むライセンスの申請に必要なすべての書類を作成する期間として、3ヶ月間が与えられた。同社の説明では最初は150人の乗客を収容する能力を備えた時速50Km以上のカタマラン(双胴船とも呼ばれ、2隻の船体をデッキで平行に結合させた船)を使用し、パタヤとホアヒン間の航路113Kmのルートを往復するという。同局の選定委員会は、同社の提案を支持しており、現在、フェリーの検査と安全性の確認、港湾の整備が急ピッチで進められている。パタヤとホアヒンを繋ぐフェリーサービスは、チョンブリー県とプラチュアップキリカーン県の東西間の観光と物流を促進することを目的とした政府のプロジェクトとして、来年1月1日からの運航を予定している。