タイ軍事政権は、火曜日(11月22日)に閣議で、現在あるロングステイビザの滞在期間を1年から10年に延長する案を承認した。今回のリタイアメントビザとも呼ばれる退職者向けのロングステイビザを申請するためには、50歳以上、年金などを含め月収10万バーツ以上、もしくは銀行預金300万バーツ以上(ビザを受け取ってから最初の1年間は出金できない。)、年間35万5,000バーツ以上をカバーする医療保険への加入、が必要な条件となる。また、滞在期間中は90日ごとの入国管理事務所への報告が義務付けられており、こちらは今と変わらない。日本もこの新しいロングステイビザの対象国に当たるので、条件を満たす方であれば、誰でも10年ビザを取得できることになる。ロングステイビザは最初5年が発給され、さらに5年の延長が可能となるシステムで、申請手数料は1万バーツを予定している。また、ビザ受給者の配偶者(50歳以上)はロングステイビザ、配偶者(50歳未満)は配偶者ビザ(ノンイミグラントOビザ)、配偶者(21歳以下)は教育ビザ(ノンイミグラントEDビザ)を条件なく申請できるという。政府の広報担当者(スポークスマン)Athisit Chainuwat氏は、50歳以上の豊かな外国人がすぐに10年のリタイアメントビザを申請することができるようになる、と述べた。新しいイニシアチブは昨日発表され、退職者がここで生活し、手頃な価格の医療を受けることを奨励するように設計されたとタイのニュース、Khaosod Englishが報じた。
ロングステイビザの申請者は、長期滞在先として人気のチェンライ、チェンマイ、チョンブリーなどの地方都市に住む裕福な外国人であることが予想されている。