2012年9月11日の夜に発生したパキスタン・カラチの衣料品工場火災の容疑者となっていた男が昨日、バンコクのナナ地区、ロイヤルガーデンホームホテルでタイ警察によって逮捕された。容疑者である男アブドル・レーマン(46)は4年前の2012年9月11日、欧米輸出向けの既製服を生産していたアリ・エンタープライズ(Ali Enterprises)の衣料品工場を放火し、289人が死亡、25人が負傷した事件の首謀者として、国際指名手配されていた。タイ警察によると、パキスタン当局の要請を受け、タイの国際刑事警察機構(ICPO)がレーマン容疑者を追っていたという。当初は失火とみられていた火災は事件後、工場のオーナーや経営幹部が行方不明となったことで、殺人事件として調査が進められていた。レーマン容疑者はカラチの衣料品工場のオーナーに金銭を要求していた犯罪組織の一員だったとされている。犯罪組織は、工場の所有者が約700万バーツの支払いを拒むと、工場を焼き払ったという。工場の所有者らは起訴されていない。
容疑者である男は逮捕後、ルンピニ警察署に連行された。