コワーキングスペースは、スタートアップブームに支えられ、近年世界中で成長を遂げています。従業員と企業の間に柔軟性を求める自由な職場環境、人々がいつでもどこでも働くことを可能にするインターネットを介した共有技術の進歩により、アジア太平洋地域でもコワーキングスペースによるオフィスの台頭が開始しました。
コワーキングスペースは、2007年世界でわずか75しか店舗を持ちませんでしたが、2015年には7,800以上と建設が急増しています。
アジア太平洋地域のコワーキングスペースは主に、
香港、シンガポール、上海、東京、シドニー、メルボルンなどの国際空港があるゲートウェイ都市にあります。CBREの調査によれば、現時点でアジア太平洋地域には合計300以上の共同作業スペースがあると推定されます。ニューヨークやロンドンなど西側の都市に比べて浸透が遅い傾向にありますが、東京には約100名、香港、シンガポール、上海の各都市では40-60名が収容できるコワーキングスペースが合計で120箇所あります。
CBRE Asia Pacificの研究責任者であるHenry Chin博士は次のように述べます。
「コワーキングスペースの競争は、不動産市場を活性化し、大きなスペースのリースに繋がり、またプライムエリアの価値を高めます。過度な動きは不動産コストを増加させ、利益率が低下する恐れも出てきます。コワーキングスペース運営者は、拡大を慎重に計画し、コストを抑えて競合度合いをしっかり認識し、需要と供給の徹底的な評価を行う必要があります。」
コワーキングスペースの運営とは、
オフィスリースを簡略化して人々が働くスペースを提供することだけに限りません。コワーキングスペースに求められるのは、交流を通して経験を得る価値の創造です。コミュニティを構築させ、インターネットを使うエンドユーザーのビジネスと学習の機会を促進することが良い経営に欠かせません。
アジア太平洋地域のコワーキングスペース開発は、オフィスのリースモデルに破壊的な脅威は与えませんが、雇用する側にとっても魅力的に映ります。新しい人々の間で良いコラボレーションと相互作用を促進するため、一部作業場をシフトする使い方も始まっています。
リース物件のオーナーにとっても、良い影響と言えます。
なぜなら、いままでオフィスとして賃貸に貸し出すことしかできなかったものが、コワーキングスペースという形態を選べるようになるからです。すでに、十分に賃貸利益を出した物件をリニューアルしてコワーキングスペースにする動きも加速するでしょう。
CBREタイ事務所サービス担当責任者、Nithpat Tongpun氏は、次のようにコメントしています。
「バンコクのオフィス市場でコワーキングスペースが新たなトレンドになっていることは否定できない。しかし、バンコクのコワーキングスペース運営者は、コスト、投資収益率を真に理解して競争の激化を冷静に捉え、市場を明確に把握する必要があります。」
出展: CBRE Thailand