タイ警察は27日、バンコク郊外にあるタンマガイ寺院で、資金洗浄(マネーロンダリング)に関した疑いがある著名な仏教僧の逮捕を試したが、大勢の信者に阻まれて境内に入ることができず、逮捕を断念した。タンマガイ寺院には熱心な信者も多く、影響力のある政治家や実業家からも支持されている。一方で、宗教を金儲けの道具に使っているの批判もある。タイの司法長官は11月、マネーロンダリングへの関与と盗品を受け取りました容疑で同寺院の住職、プラタマチャヨー僧と他の4人を起訴する方針を示した。住職側は、政治的な動機だとして、容疑を否定した。住職は、タクシン元首相と関係が深いことで知られている。ロイターの記者は27日、数百人の僧や信者が寺院の中にいるのを確認。入り口を封鎖する者や、お経を唱える者などがいた。寺院によって、境内には約1万人がいたという。警察は寺院の外側に置かれた金属製のフェンスを撤去したものの、午後には現場から撤収した。
出典:ロイター通信