タイで買い物、ショッピングなら一般に首都のバンコクにある数多くのショッピングセンターを思い浮かべるでしょう。市場には安い地元の特産品を扱う商店があり、また豪華で高級な商品を販売するショッピングモールはバンコクの各地に点在しています。旅行者、地元の人々ともにタイの首都で買い物をするのが通常です。しかし、ウドンターニーで次々と進む商業施設開発を見ていると、この傾向に少し変化が生まれる可能性を感じます。
不動産会社のJLLによる調査は、タイのウドンターニー県にはショッピングモール建設計画が増加傾向にあることを示しています。タイ王国の北北東に位置するウドンターニーは、空港を中心に北地域を訪れる旅行者のハブになっています。バンコクから多くの観光客が訪れる北地域への旅行者にとって、ウドンターニーは完璧な出発点であり、空港を持たないノーンカーイに代わってラオス入国への経由地になっています。
ウドンターニーを起点にして、多くの観光客が観光施設や文化遺産を訪れるだけでなく、ウドンターニー市内のショッピング施設を多くの旅行者が利用しています。1回の訪問で費やす金額は5,000〜10,000バーツで、その大部分はショッピングに費やされているとの統計が出ています。JLLは、小売店市場におけるこの成長の要因として、家計所得と人口の増加が結合した結果としています。JLLのリテール・コンサルタントおよびリースの関連ディレクターであるSiwanart Srisomsup氏は次のようにコメントしています。
「ナコンラーチャシーマー、ウドンターニー、コーンケンなどは、北東部で最大のショッピングモール市場と認識されています。3つのうち、注目を集めているのは現在、ウドンターニーです。ショッピングモール開発部門に、多くの有力なグローバル企業、地元の小売業者が活発な投資を見せています。」
ウドンターニーのショッピングエリアは広大です。まず、市内中心部にオープンした2つの主要ショッピングセンターである「セントラルプラザ・ウドンターニー(CentralPlaza Udon Thani)」と「UD Town」がこの地域に大きな影響を与えました。国内外のブランドが集う複合商業施設として、毎日約2万人の買い物客が集まります。UD Townは、13,000平方メートルのライフスタイルモールであるUD Decentiaとして拡大リニューアルを計画しています。
Srisomsup氏は、「ウドンターニーが今後も小売業のホットスポットになることで、新しい小売業者を引き付けて既存の小売業者と競争を促進する」と、ウドンターニーの今後について語ります。
出典: Pattaya Today