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タイで国内最初の電気自動車ブランドVERA

タイの国土交通省が登録を認めた国内発の電気自動車ブランドVERAは、自動車業界の専門家から成功を懐疑的に見られるなかデビューしました。タイの自動車会社Vera Automotiveは2015年10月7日、バンコクの中心地から東に約30kmほど離れた場所に位置するKMITL(キング・モンクット・インスティチューション・テクノロジー・ラクラバン工科大学)出身の5人のタイ人技術者によって設立され、この度、22kwhの容量を持つバッテリーを搭載したVera V1バッテリー電気自動車を発表しました。すでに乗用車として国土交通省に登録されています。

Vera V1の最大速度は、時速105キロメートルで、1回の充電で最長180kmまで走ることができ、一回の充電には約6時間かかります。共同設立者のワンチャイ・メシリ氏は、「すべてのベラ車はタイのエンジニアによってタイのブランドのもとで設計されている」と述べましたが、同社は中国自動車メーカーのジーリー・オートモーティブに委託してBEV(バッテリー電気自動車)を生産しています。国外で完全にビルドアップされた自動車(CBU)をタイに輸入している、というのが実態です。

そのため、Vera V1は、80%の自動車輸入税、10%の電気自動車消費税、その他10%の内税、7%の付加価値税など、他の輸入車と同様に自動車輸入関連税がすべて課されます。

タイ電気自動車協会会長のYossapong Laoonual氏は、「電気自動車が外国企業によって製造されたものであっても、自国ブランドの電気自動車を作ることは良い兆候だ」と、語りました。VERAは、タイの消費者が購入可能な100万バーツを下回った価格で販売されます。

しかし、Yossapong教授は同時に、「電気自動車販売のスタートアップには、ブランド、サービス、信頼など、消費者が考慮する様々な傾向を捉え、マーケティング戦略を慎重に計画しなければならない」と、警告しました。

タイのブランドで売る電気自動車が消費者に受け入れられて成功するまでは簡単な道のりではないが、ワンチャイ氏は、「Vera Automotive自動車会社を設立した主な目的は、現地の自動車市場向けにタイのBEVを作ることだ」と、語りました。マネージング・ディレクター兼共同設立者のウェラチェ・カーンナーガー氏は、「ベラ車は特化した特定の自動車市場における消費者獲得を目指している」と、話します。

今期は、約100台のVera自動車を販売する予定です。

「われわれは近い将来、タイ政府が電気自動車の台数が増えることで、より明確な政策と支援策が出てくることを願っている」と、ウェラチェ氏は最後に付け加えました。

出典: Bangkok Post Business

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