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タイ – カンボジア路線の鉄道開通に遅れ

今年初めに運行を開始すると予想されていたタイとカンボジア間の列車サービスは、タイ・カンボジア国境におけるカンボジア側の町であるポイペトの1キロメートルの軌道に沿って暮らす人々の補償問題により遅れる可能性がある。カンボジアとの国境を有するサケーオ県のアランヤプラテート郡とカンボジア側の国境の町であるポイペト間は2016年末までに鉄道路線が結ばれる予定であったが、ポイペトの線路のレール付近に暮らす住民との補償問題が未だに解決せず、線路開通が先延ばしとなっている。それに伴いタイ当局者は今年初めに鉄道路線の完成を祝って行われる予定であった式典の先延ばしを発表している。カンボジア交通省の広報担当者ヴァ・シムソリーア(Va Simsorya)氏は「村人の移住にはまだ問題があります。ポイペトの鉄道路線に沿って生活している人々の補償問題が未だに解決していないため、わずか1キロの線路が完成していません。」と述べた。また、クメール・タイムズ紙は「鉄道の敷設は完了していない」という、同氏の言葉を引用し、掲載している。「プロジェクトが技術的に完了していないため、公式の式典の日程をまだ決定することができません。」と同氏は付け加えた。スポークスマンによると、カンボジアとタイの間の線路は、レールの敷設がすでにポイペトからアランヤプラテートまでつながっている。列車運行により貿易が促進され、それにより観光に訪れる旅行客の増加を期待するカンボジアの運輸大臣サンチャントール(Sun Chanthol)氏は、カンボジアのフン・セン首相とタイのプラユット首相が2017年初頭に行われる公式式典の目撃者となるだろうと述べた。開通したのちはタイとの国境を有する州であるバンテイメンチェイ州 のシソポン町からタイの国境までの電車は最高時速50キロメートルになるという。経済専門家は、鉄道による両国の連携が、旅行や商品の輸送を促進することで双方向の貿易量を増やすことに貢献すると述べている。政府の最高経済評議会の上級顧問であるメイ・カルヤーン(Mey Kalyan)氏は、「鉄道が稼働しているときは、輸送費が安いため、商品や農産物の輸送効率が向上します。カンボジアはタイよりも安い労働力を持っているため、日本人や韓国人のような外国人投資家がポイペトに来る可能性が大いにあります。」と述べた。タイのアランヤプラテートからカンボジアのポイペトを経由することで、将来的にはバンコクからプノンペン間を鉄道で結ぶことを計画している。

出典:Bangkok Post

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