21日の朝、武装したカレン族の国境警備隊はカンチャナブリー県のサンクラブリー郡から国境を越えてミャンマーを訪れていた37人のタイ人観光客を人質として拘束した。 30分の会談の後に解決された今回の事件はタイとミャンマーの国境沿いのカレン地方での緊迫した状態が今も続いていることを物語った。ミャンマー国境を越えてすぐにある市場にいた37人のタイ人観光客は、9時ごろに到着したバンに乗ったカレン族の国境警備隊(Border Guard Force)によって、突然拘束、逮捕されたという。タイ当局は、ミャンマーの軍事組織や当局との会談を行うため、カンチャナブリー県サンクラブリー郡のチーフ、カーンチャイ・テラクル(Khanchai Theerakul)大佐率いる役人と警備チームを速やかに送った。タイとミャンマーの代表者同士の話し合いの後、ミャンマーの国境警備隊は拘束した37人のタイ人を解放することに合意した。報道関係者によると、カレン族の国境警備隊は最近あったタイの反人身売買課の警察がミャンマー人の娼婦を逮捕したことによる報復行為として、今回の拉致事件を起こした可能性があるとしている。
ミャンマーのカレン国境警備隊を怒らせた事件とは
ミャンマーの国境付近で売春婦として働く6人は1月18日、性的なサービスを提供する目的で国境を越えてタイに入国したが、実は、これはタイの反人身売買課の警察によって行われた囮捜査であった。6人のミャンマー人女性がホテルに到着したとき、タイの警察はこの女性たちを逮捕した。 20歳以上のうち2人が解放され、16歳から17歳の未成年者である4人とミャンマー人のバイク運転手2人が逮捕され、バンコクに連行された。タイ当局は21日(土曜日)の拘束事件の後、武装したカレン族の国境警備隊による更なる拘束のリスクがあるとし、タイ国民にタイ西部のタイとミャンマーの国境を越えないよう警告している。カレン族の国境警備隊は、ミャンマー民主カレン仏教徒軍(DKBA)の戦闘員を軍の支配下で公安部隊に統合するために、ミャンマーの前政府によって結成された部隊である。また、ミャンマー民主カレン仏教徒軍(DKBA)は、カレン民族解放軍(KNLA)から離脱した後、ミャンマー政府との停戦に署名したが、一部の民主カレン仏教徒軍(DKBA)メンバーとカレン国境警備隊(BGF)との間の溝は未だに埋まっていない。