日産自動車とマツダモーターは、現地新車販売が徐々に回復するとの見通しから、今年の自動車市場の活性化を予測している。現在のタイ国内での自動車販売台数はファーストカーバイヤー制度(2011 年 10 月から 2012 年 12 月まで実施された初めて自家用車を購入する消費者に物品税分を還付する自動車購入奨励策)の導入により自動車販売数が143万台に急増した2012年以来、低迷している。しかし、今年は2012年に導入されたファーストカーバイヤー制度(自動車購入奨励策)の転売禁止期間である5年間が終わる時期にあたり、買い替え需要が生まれることが予測されている。タイ工業連盟は、昨年2016年の国内自動車販売台数を2015年から3.9%減少の768,788台と報告している。しかし、今年は政府の資本注入により、販売台数が80万台に達する見通しであることを発表した。日産自動車(タイ)のアントワーヌ・バートス(Antoine Barthes)社長も今年は総販売台数が昨年比で8〜10%増の80万台に達すると予測している。日産は、今年3月までに市場シェアを6%にすることを目指しており、2016年度の最終月の5.5%を超えると予想している。また、 2016年のタイ国内自動車販売台数は42,677台で、2015年から17%減少したことが報告された。
マツダのタイ自動車販売代理店の社長であるチャンチャイ・トラカンドゥムスク(Chanchai Trakarnudomsuk)氏は、マツダは昨年2016年の国内自動車販売台数の42,537台から、今年の販売台数を50,000台の18%増と予想し、市場シェアを昨年2016の5.5%から6%以上に引き上げることを目標としている。マツダはこの目標を達成するために、6つの新型モデルを発売し、オンラインマーケティングにより注力し、現在の147あるショールームの数を増やす予定だという。
現地の産業データによると、タイで第1位の自動車ブランドであるトヨタ自動車は、2016年の販売台数を244,317台とし、その後には、いすゞ自動車が143,170台、ホンダが107,342台、三菱自動車が55,409台と続いた。