タイ暫定政府(軍事政権)は、先月末にワシントンポストに掲載された2017年にクーデターが起きるリスクのある国トップ30の2位に選ばれたことについて否定的な見解を述べた。タイ王国副首相兼国防大臣のプラウィット・ウォンスワン氏はタイ王国軍は重度の難局に陥っていなければ、クーデターを起こすことはなかったと語り、すべての政治家がお互いに話し合い、紛争当事者間の和解に至ることができればタイでは再びクーデターは起こらないと発言している。また、タイ王国軍はタイ政府の下で機能しており、タイ国民はこの問題に関して、外国メディアよりもよく理解しているという見解を述べた。このタイ王国副首相兼国防大臣のプラウィット・ウォンスワン氏は先日、ソーシャルメディア上で暗殺計画が取り沙汰され、「誰かがソーシャルメディアを通じてわたしを暗殺すると脅してきた。」と述べるなど、現政権に反対する動きも見られる。
1月31日(火曜日)、「2017年に起こる可能性が最も高いクーデターはどこですか?」というワシントン・ポストの分析で「クーデターのリスクが最も高い30カ国中2位にランキングされたタイはワシントン・ポストの分析で、タイは2016年に新しい憲法を承認し、2017年に選挙を予定しているが、一部の研究者が指摘するように、選挙ではクーデターが発生するリスクがあると指摘されている。タイ民主党の党員であるWatchara Petchthong氏がワシントン・ポストに語った分析では、タイで軍事クーデターが起きるリスクは限りなく高いという自身の見解を述べ、タイでは常に軍事クーデターの危険性があり、クーデターが起きては選挙をやり直すというサイクルにより、10年ごとに平均1クーデターが起こっていると語った。クーデターが起きるリスクのある国トップ30ランキングでは主にアフリカ諸国、第5位のトルコ、パキスタン14位、ロシア20位、ウクライナ22位、ネパール28位など民主化に立ち遅れる国が多く含まれている。米国の新聞ワシントンポストによると、ランキングはクーデターを含む不規則な指導者の変化を予測するための調査に基づいているという。
軍事クーデターのリスクのある国2017年のランキング表
