「東南アジアの麻薬王」と呼ばれていたラオス人の男が先月、タイで逮捕されたことをきっかけに、タイを中継地点とした国際的な麻薬の密売ルートが明らかになり、タイの警察や有名人との癒着も疑われていて、徹底した捜査を求める声が高まっています。ラオス人の実業家で、「東南アジアの麻薬王」とも呼ばれていたサイサナ・ゲオピンパー容疑者は、先月、タイの首都バンコクの国際空港で麻薬をめぐる組織犯罪に関わった疑いで逮捕されました。タイ政府が10日に記者会見して明らかにしたところによりますと、サイサナ容疑者は、ミャンマーで入手した麻薬や覚醒剤をラオスを経てタイに密輸し、タイを拠点にマレーシアやアメリカ、オーストラリアにまで密売していた疑いがあるということです。サイサナ容疑者はタイに住宅を所有し、現金や高級車を含めておよそ3億円相当の資産が見つかっているということです。この事件をめぐっては、タイの有名レーサーが、サイサナ容疑者側から高級車を購入したように装って資金隠しに協力した疑いが浮上しています。さらにタイの警察官が、サイサナ容疑者と一緒に写った写真がインターネット上に出回って警察が調査に乗り出しており、癒着の実態の解明に向け徹底した捜査を求める声が高まっています。
出典:NHK


ミャンマーからラオスを経由してタイって、ずいぶん遠回りだね