タイ国内で3つの空港(サムイ島、スコータイ、トラート)を運営するバンコク・エアウェイズは国内とインドシナ地域に空港を開設する計画を明らかにした。空港の少ない地域や混雑している地域での事業展開を目指し、国内ではプーケット島からアンダマン海沿いに少し北上した位置にあるタイ南部パンガー県が第一候補とも言われている。ここに空港が開設されれば、昨年に前年比17%増の1500万人が訪れたプーケット国際空港の混雑緩和が期待できる。国内の新設空港には100%出資し、国外の空港はその国の法律に沿って合弁事業として行うという。

バンコク・エアウェイズのプティポン・プラサートン=オーソット社長は2月24日の決算発表記者会見で、どちらの計画も関係する政府機関に提案済みだと述べたが、具体的な地名には言及しなかった。同氏は空港の立地決定までには一定の期間を設け、将来性や事業機会の観点に基づいて判断するとした。
ちなみにバンコク・エアウェイズの運営するスコータイ空港はタイ政府観光庁のFacebook ページでも取り上げられている。そこではスコータイ空港はオーガニックファーム併設のユニークな空港として紹介されている。オーガニックファームは地元活性化のためのプロジェクトでもあり、スコータイ空港では農業体験やレストランで採れたての野菜やお米を使った料理も味わえるという。また、敷地内には動物園もあり、シマウマやキリンの姿を見かけることがあると記述がある。
バンコク・エアウェイズの運営する空港で最も成功している空港はサムイ島にある空港である。1989年に空港がオープンした当初はバンコク・エアウェイズ専用であったが、現在ではタイ国際航空とシンガポールのシルク・エアが就航するなど、活気を見せている。