タイ当局は7日、スワンナプーム空港でマラウイ産の象牙422本、計300キロを押収したことを報告した。国際的な取り引きが禁止されている象牙はエチオピアを経由し、中国などに密輸される途中であったとされる。中国では装飾品としての需要が高く、そのために密輸業者は後を絶たない。今回見つかった象牙はアフリカゾウ少なくとも50頭分に相当し、エチオピアから発送された国際便の貨物に隠されていた。税関当局によると、貨物は今月3日と4日の2回、エチオピア航空を経由してスワンナプーム空港に到着している。貨物の中身を不審に思った当局者が荷物の中身を調べ、事件が発覚した。
象牙密輸と関税法違反の罪で逮捕されたガンビア国籍の男(名前:Sainey Jagne)はスワンナプーム空港にこの象牙の入った貨物を受け取りにきたところを取り押さえられた。男は15年間タイに住んでおり、タイ人の妻と3人の子供がいるという。現在、警察はこの男を雇った犯行グループを特定するための調査を開始している。
タイは不法なアフリカ産象牙の密輸の拠点となっており、2015年から現在に至るまでにタイ当局は象牙3027本、計7トン以上を押収し、24人を逮捕している。
この野蛮な行為が続けばアフリカ象が絶滅する日は近いだろう