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039A型潜水艦
中国製039A型潜水艦

タイ政府、中国製潜水艦購入へ

タイ政府が国内外から入札を募った潜水艦購入計画は、どうやら中国製の潜水艦を購入することで決まりそうだ。既に1隻の潜水艦を購入する費用として、135億バーツを2017年度予算に確保している軍事政権は以前から中国製潜水艦について、性能と価格の面で評価していた。

今月21日、プラユット首相は閣議後の記者会見で「潜水艦の必要性は誰もが認めている。現在、タイ政府には中国製以外の高い潜水艦を購入するだけの十分な予算はない。」と語り、入札に参加した6カ国(韓国、ドイツなど)の中で中国製の潜水艦を選んだ理由を説明した。また、プラユット首相は2隻を購入した際のボーナスとして、3隻目が無料で提供されることも明らかにしている。購入を予定している中国製の潜水艦は中国人解放軍海軍の運用する攻撃型潜水艦039A型潜水艦、元型(英:Yuan-class)の輸出型モデルS-26T(中国の輸出型潜水艦S20系列の製品)。全長約78メートル、幅9メートル。非大気依存推進(AIP)システムを搭載し、浮上することなく最大21日間の連続した潜水を可能にする。通常の原子力潜水艦は710日ほど。

タイ海軍には現在、稼働している潜水艦が一隻もない。2012年のインラック(タクシン元首相の妹)政権時代にはドイツ製の中古潜水艦6隻を購入する計画もあったが、不要として却下された。また、2015年には世論の反対に遭い、敢え無く断念している。タイは1937年から日本製潜水艦を計4隻購入したが、51年に退役、以降、潜水艦を保有していない。

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