タイの大手ホテルチェーンであるデュシット・インターナショナルは、3年以内に、21ヶ国に46のホテルを新たにオープンすることを計画している。デュシットインターナショナルの最高経営責任者(CEO)であるスファジ・スートンプン氏は、タイ国内のホテル事業への依存度を減らし、持続的な成長を達成するのに役立つと、ホテル事業の海外展開に意欲を燃やす。
まずは日本進出を予定するデュシット・インターナショナルは今月28日、日本のビジネスホテルを手がけるカラーズインターナショナルと合弁会社「デュシットカラーズ」を設立することで合意した。今後、増加するであろう日本を訪れるアジアの富裕層を狙い、2020年までに、京都に最高級ブランド「デュシタニ」ホテルの開業をめざすという。
国内外で5つのホテルブランド(デュシタニ、デュシットテワラナ、デュシットD2、デュシットプリンセス、デュシットレジデンス)を展開するデュシット・インターナショナルは現在、タイや中国などのアジア諸国や中東を含めた29カ所でホテルを運営している。デュシット・インターナショナルは昨年、宿泊施設を予約できるタイのオンラインプラットフォームFavStayの9%の株式を取得した。また最近では、中国の不動産開発業者にデュシット・プリンセス・ホテルブランドのフランチャイズ権を売却するなど、新たなビジネスモデルを模索している。