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タイの世界自然遺産で絶滅危惧種 野生のインドシナトラの繁殖が確認される
Thailand's Department of National Parks, Wildlife and Plant Conservation/Freeland

タイの世界自然遺産で絶滅危惧種 野生のインドシナトラの繁殖が確認される

タイ バンコク北東部に広がる世界自然遺産ドンパヤーイェン – カオヤイ森林地帯で絶滅危惧種のインドシナトラの群れが確認された。野生大型ネコ科の保護団体パンセラと密猟対策団体フリーランドはタイ天然資源・環境省国立公園・野生動物・植物局(DNP)の協力を得て、公園内にビデオカメラを設置し、昨年から今年にかけて野生のインドシナトラの生息を確認するための調査を実施した。映像には複数の雌のトラとその子どもたちが植物の生い茂るジャングルを歩く様子が捉えられ、自然保護活動家らは28日、この奇跡的な出来事を報告した。

今回の調査では、世界自然遺産ドンパヤーイェン – カオヤイ森林地帯の密林で生活する6頭の子供のトラと5頭の雄のトラ、7頭の雌のトラの群れが確認された。密猟により絶滅が危惧されている野生のインドシナトラの繁殖が確認されたのは、これが世界でも2例目だという。また、世界で始めて野生のインドシナトラの繁殖が確認されたミャンマーとの国境に近いタイ西部のフワイ・カーケーン野生生物保護区には現在、30頭以上が生息していると言われている。

関係各団体は共同声明で、100年前に10万頭いた野生のトラは、今では3900頭にまで減少してしまっていると報告している。インドシナトラは、ベンガルトラやシベリアトラよりも小さく、かつでは中国南部、カンボジア、ラオス、ベトナム、ミャンマー等アジアの広い範囲に生息していたが、現在推定されている生息数はわずか221頭に過ぎないという。

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