タイ王国で唯一ジャイアントパンダを飼育するチェンマイ動物園で、雌のパンダに妊娠の兆候が見られるという。タイは2003年に中国から10年の期限付きレンタルで四川省のジャイアントパンダを二頭、借り入れた。雌のジャイアントパンダ リンフー(Linhui)と雄のジャイアントパンダ チュアン チュアン(Chuang Chuang)は2003年10月12日にチェンマイ動物園に到着し、チェンマイ動物園の獣医師によりジャイアントパンダを繁殖させるための10年間の保全プログラムが開始された。2009年5月27日には、人工授精により、この2頭のジャイアントパンダの子、雌のリンピン(Lin Ping)が誕生している。
チェンマイ動物園は31日記者会見を開き、人工授精後、雌のジャイアントパンダ リンフーに身体的および行動的変化が観測され、妊娠の兆候が見られると報告した。チェンマイ動物園の獣医チームにより現在、超音波による検査が行われているという。チェンマイ動物園は今年2月4日、2頭のジャイアントパンダによる人工授精を実施していた。タイでは4頭目となるジャイアントパンダが今年中に誕生するかもしれないと、関係者は期待している。