タイの内閣は25日、昨年10月13日に死去したプミポン前国王の火葬を行う日を10月26日とし、その日を国民の祝日にすることを閣議で決定した。葬儀は10月25日から29日まで、5日間執り行われることが決まった。政府の広報担当者は、内閣は5日間の式典を認め、10月26日のプミポン前国王の火葬を行う日に国民が参加できるように祝日として承認したと述べた。閣議では、今年11月1日から30日まで開催を予定しているタイ文化省が主催するプミポン前国王の展示会の計画についても話し合われた。現在、プミポン前国王の火葬に向けて、伝統様式にのっとった火葬場の建設が進んでいる。担当するタイ文化省芸術局の説明では、火葬場は、バンコクの王宮前広場(サナムルアン)のほぼ中央に、高さ50メートルの棺を納める中央の塔と神殿を模した1辺60メートルの四角い火葬壇を建設し、守護神や神獣などの彫像70体以上を配置、金色を基調としたものになるという。
プミポン前国王の葬儀の日程が正式に決定したことにより、ワチラロンコン新国王の戴冠式の日程の枠組みも決まるとみられている。昨年12月に即位したワチラロンコン新国王の戴冠式はプミポン前国王の葬儀の後に執り行われる。