タイ東北部ナコーンラーチャシーマー県(コーラート)のチャパット大学の研究者たちは5日、1億5000万年前頃のものとみられるコーラートイクトゥス・ジブス(Khoratichthys gibbus)と名付けた新種の魚化石を発見したことを学会で発表した。長さ36cm、幅12cm、厚さ8cmの中生代ジュラ紀後期から白亜紀前期頃のものとみられる新種コーラートイクトゥス・ジブス(コーラートの凸状した魚という意味)の化石は、ナコーンラーチャシーマー県ワンナムキアオ郡のバーンサオエー(Ban None Sao-ae)村近くにある滝の付近で、1997年に地元住民によって最初に発見された。しかし、発見された当時、化石が新種の古代魚のものだとは誰も思っていなかったようで、暫くの間、放置されていたという。
2014年にタイとスイスの化石魚類学者たちが共同研究を開始し、昨年末、1980年から創刊されている権威ある米科学雑誌「Journal of Vertebrate Paleontology(脊椎動物の古生物学ジャーナル)」に論文が掲載され、タイ東北部ナコーンラーチャシーマー県で発見された化石はこれまで知られていなかった新種の古代魚のものであると結論付けられたことで、今回の正式発表に至った。
