タイを代表する企業セントラル・グループが運営するスーパーマーケット「Big C」がテロの標的となった。
タイ南部パッターニー県のBig Cで9日午後2時過ぎ頃、2度にわったて爆発が起き、50人以上が負傷した。負傷者はすぐに病院に搬送され、現在、治療を受けている。パッターニー県立病院の報告では58人の負傷が確認されたが、奇跡的にも死者は出ていない。警備当局によると、最初の爆発は店内の食品センター近くで起き、2度目の爆発は建物外の駐車場で起きた。店のすぐ前に駐車していたヤラー県ナンバーのピックアップトラックに爆弾が仕掛けられていた。
主にパッターニー県・ヤラー県・ナラーティワート県を指すタイ深南部では、近年「分離独立」を掲げるイスラム系の武装勢力による爆発事件などのテロが相次いでいることから、治安当局はテロの可能性を視野に捜査を進めるという。