タイの経済は堅調な輸出と農作物価格の回復に牽引され、2017Q1(第1四半期を意味するが、タイでは1月〜3月を指す)の経済成長率が当初の予想を上回った。
国家経済社会開発委員会(NESDB)は15日、2017Q1(1月〜3月)の国内総生産(GDP)が、季節調整済みで2016Q4(10月〜12月)から1.3%増加したことを報告した。前年同期比では3.3%増となり、ロイターが調査したエコノミストの推定平均、3.2%をやや上回った。
タイ政府は輸出や観光業、農作物価格の回復がGDPの成長率(経済成長率)を押し上げた要因であるという見解を示し、タイ経済のさらなる成長を予想している一方、米国の金利の引き上げや通商政策の見直し、中国の財政悪化などが、今後の不安材料になることを懸念した。タイの政策金利(翌日物レポ金利)は2015年4月に利下げして以降、年1.5%のまま据え置きが続いており、安定している。
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▼国家経済社会開発委員会(NESDB)の報告書2017Q1(英語)▼
http://www.nesdb.go.th/ewt_dl_link.php?nid=5166&filename=QGDP_report