8月15日、タイ政府観光局(TAT)は2020年までに観光関連の廃棄物を最大50%削減すると発表した。 TATは主に観光関連のビジネスに関わる会社と協力して問題に取り組むそうだ。 具体的な対策として、使い捨てプラスチックの削減、再生可能または持続可能な品目の販売促進、プラスチック製の袋の代わりに綿製の袋を使用するなどが挙げられる。
TATの総裁であるユタサック・スパソーン(Yuthasak Supasorn)長官はこう語る。「この協力関係は、タイの旅行業界と観光業界を橋渡しする役割があります。 この活動は、環境意識を感じるだけでなく、旅行者にとっても良い思い出になることによって責任を持って旅行するよう促します。また、海洋保全にもつながります。」
タイ南部でプラスチック製の袋をクジラが飲み込み死んだニュースが記憶に新しい。タイはそれほどにプラスチック製品の廃棄物があふれており、それによる海洋汚染が進んでいるのでこの取り組みに期待する人は少なくない。
しかしながらプラスチック製品の廃品回収によって生活が成り立っている人々がいるのも現実だ。プラスチック製品の減少に伴い彼らの生活の糧が絶たれてしまう可能性が大きい。 この取り組みはバンコクで始まり、その後、タイ全土に拡大していく方針だ。