日本政府は、タイのラチャブリー県にある障害者保護・発達ホームに対し、約3,015,000バーツの無償資金協力を行いました。この施設は、タイ政府によって設置された発達・知的障害を持つ児童のための保護施設で、現在約200人の子供たちが生活しています。
在タイ日本大使館によると、この施設は市街地から約30km離れており、子どもたちは医療施設への通院、学校への通学、地域行事への参加などのために施設所有のバンや借り上げたバスを利用しています。しかし、これらの車両には車いす用の設備がないため、歩行が困難な子どもたちは外出が限られていました。
この問題に対処するため、日本政府は「ラーチャブリー県障害者保護・発達ホームにおける障害児のための車いすリフト付きバス整備計画」に対し、草の根・人間の安全保障無償資金協力を行うことを決定しました。この計画により、車いすのまま乗車できるスペースが4台分確保された定員20名の車両が提供され、障害を持つ子供たちの安全な移動と社会参加の促進が期待されています。
この支援により、障害を持つ子供たちが医療や教育へのアクセスを向上させ、より活発に社会に参加できる環境が整えられることが期待されています。