17日、タイ王国の中部に位置する県、スパンブリーの県庁所在地ムアンスパンブリー郡の花火工場で大規模な爆発事故が発生し、少なくとも20人が命を落とし、10人以上が行方不明になっています。この惨事は、前年にも同工場で発生した爆発事故に続くものであり、当時は1人が死亡し、3人が負傷していました。
1月17日の午後3時半ごろ、ムアンスパンブリー郡にあるこの工場で発生した爆発の衝撃は、周囲約100メートルの範囲に及び、瓦礫や人骨が周囲に散乱しているのが確認されました。地元住民の証言によると、爆発が起きた当時、20人以上の労働者が工場に出勤していたとのことですが、生存者は今のところ見つかっていません。スパンブリー県のナッタパット・スワンプラティープ知事は、現場に入って調査を進めていると伝えています。
工場の経営者は現場にはおらず、死亡者には含まれていないとのことです。この工場は、火薬やその他の花火製造に関わる危険物を保管している農家で操業していました。過去に公聴会を開催し、関係機関に運営の許可を求めていたとされます。
スイスのダボスで開催されている世界経済フォーラムに出席中のセーター首相は、この悲報を受け、迅速な調査を指示しました。首相は、工場が合法的に運営されていたかどうか、爆発が過失によるものかどうかを確認し、法律に基づき判断を下すよう指示しています。
死者には女性12人、男性8人が含まれており、現地当局によると、犠牲者の名前も公表されています。爆発の原因については現在調査中で、詳細はまだ明らかにされていません。
